LINEクリエイターズスタンプの販売制度・分配金変更によって、クリエイターは今後どうなるのか
先日、LINEクリエイターズスタンプの制度変更が発表されました。
スタンプの審査・販売状況改善に向けた今後の当社の取り組みおよび制度変更について : LINE Creators Magazine
今回は、これによってこれまでとは具体的にどのようなことが変わるのかを見ていこうと思います。
変更内容
具体的な変更内容は以下のようになっています。
- カテゴリ機能の追加
- 審査期間の短縮化
- 最低支払い金額を1,000円に引き下げ
- 収益の分配率を50%から35%に変更(2015年2月1日申請分のスタンプから)
では、順番に見ていきます。
カテゴリ機能の追加
これまで、私達は欲しいスタンプがあっても基本的に売り上げランキングからしか探すことが出来ませんでした。
しかし、この機能によってより自分が使いたいスタンプを効率よく探すことができるようになります。
LINE側はこの他にも
また、カテゴリだけでなく、スタンプショップ全体において、埋もれがちなクリエイタースタンプを積極的に特集でピックアップするなど、LINEユーザーにとって見つけやすく・買いやすい大幅リニューアルを予定しています。どうぞご期待ください。
としているので、どうやら存在するスタンプをまんべんなく売ろうとしているようです。
審査期間の短縮化
これまで、スタンプの審査期間は非常に長く、具体的には3ヶ月程度待つことがザラでした。
ですので、この審査期間の短縮化は非常に嬉しいですね。
自分も三ヶ月以上前に審査に出したスタンプがまだ審査中なので、そろそろ審査を通過して欲しいですし・・・。
最低支払い金額を1,000円に引き下げ
これまでは自分の分配金が10,000円を超えないと振り込み申請ができませんでしたが、これからは1,000円からでも申請ができるようになりました。
クリエイターズスタンプについて詳しい方ならわかると思いますが、案外この「1万円」という金額に到達していないクリエイターが多いのも事実です。
ですから、そういった意味では今回の変更はいい変更だと思います。
収益の分配率を50%から35%に変更(2015年2月1日申請分のスタンプから)
今回の変更で一番注目されているのがこれです。
これまで、LINEはクリエイターズの売り上げの配分をLINE50%、クリエイター50%としていましたが、このクリエイター50%が35%に減ります。
これは、スタンプで稼いでいる人にとってはかなりの打撃ですよね。分配金が50万円の人がいたとしたら、35万円になるってことですから・・・。
しかも、これは制度が始まるまでは実際にどれくらいの金額が配分されるかはわかりません。
なぜかというと、これまでも配分金はきっちり50%というわけではなかったからです。本来、100円で販売しているクリエイターズスタンプが売れたら私達に入る金額は50円のはずですが、これが37円になるらしいです。
AppleStore(iOS)側で売れるか、GooglePlay(Android)側で売れるかによって、また金額は違ってくるようですが・・・。これに関しては自分がまだ販売していない分、この目で確かめたわけではないのですが、実際はそのようになっているようです。
これが15%下がると、もうほぼ利益がでないような気がします。
クリエイターにできること
こうなってしまっては、もうLINEスタンプで大きく稼ぐことは難しい気もしますが、まだできることはあります。
それは、2015年2月1日までにスタンプを申請することです。
LINEの発表によると、2015年2月1日を過ぎて申請したスタンプから分配金を減らすようですから、2015年2月1日に申請が通っていなくても申請さえしてしまえば分配金が減らずにすみます。
ですから、来年の頭は駆け込み申請がかなり増えそうですね・・・。これでシステムが落ちそうで不安です。
収益を分散させる・不安定な収入形態に依存しない
余談ですが、こういった利率変更はIT/Web/コンピュータ関連の業界ではよくある話です。
例えば、Amazonアソシエイトという、Amazonでのアフィリエイトの利率が下がって、これで生活している人が大打撃を受けたことがありました。
こういった変更によって生活ができなくならないためにも、できるだけ収益は分散させたほうがいいと思います。
以前、クリエイターズスタンプで成功して、「スタンプで生きていく!」と言っている人の記事を見かけましたが、その人は今後どうなるでしょうか。
ちょっと成功したからといって、その事業に依存するのは危険です。今後クリエイターズスタンプは、副業程度にとどめておいたほうが懸命だと思います。