セブンイレブンのコーヒーメーカーを見て、デザインは利用者あってのものだと再認識した
ひざびさにセブンイレブンのコーヒーメーカーに触れている記事をネットで見かけたので。
セブンイレブンのコーヒーメーカーってデザインが残念ってことで有名ですよね。
デザインって大切だなーってWeb系のことに興味が出てきてからしみじみと感じるようになってきたのですが、自分もそれまでは勘違いしていた部分が大きかったので、少しまとめてみたいと思います。
デザインはアートとは異なる
デザインっていうと見た目とか、綺麗さとか、そういったものを表すような気がしますが、厳密には違います。
アートならそれだけでいいかもしれませんが、デザインは論理的になぜこのような見た目にしたのか説明できるものであると思います。
ですから、セブンイレブンのコーヒーメーカーは、以下の点でデザインとして成り立っていないといえるでしょう。
英語を使っている
英語ってかっこいいんですが、デザインに使うには少し考えものです。
簡単な単語ならいいのですが、難しいものになると意味が通じないことがありますし、短いと何を表しているのか分からなくなります。
今回の例だと後者ですね。これが日本語だと「大」や「小」と表せるので、ひと目で分かります。
大きさを変えていない
左右のボタンの大きさが違えば、感覚的にどちらのほうがサイズが大きいのか分かったのではないでしょうか?
ボタンが同じサイズというのは統一感が出るかもしれませんが、利用者からしたらそんな統一感なんてどうでもいいと思います。
色を有効に使っていない
このコーヒーメーカーは上の「HOT COFFEE」部分と下の「ICE COFFEE」部分がライトで赤と青に点灯している以外に、色がありません。白と黒です。
シンプルなデザインを求めてあえて色を使いすぎなかったのだと思いますが、これだと利用者が直感的にコーヒーの種類を選べないのでは?
大小を表すRやLの部分にも、色をつけるべきだったと思います。
一番大切なのは使いやすさ
セブンカフェの操作部リデザイン、「日本語使えよ」的なごもっともな反応もあるようなので一応作りました。(REGULARの綴り間違い直しました(恥))ただ、「佐藤可士和氏的な気取った条件下で改善を試みる」のが自分は面白いのです。 pic.twitter.com/1h4EpSO7HJ
— umegrafix (@umegrafix) 2014, 7月 8
当たり前かもしれませんが、利用者からすれば一番大切なのは「使いやすさ」ですよね。
確かに、見た目おしゃれな感じにしたい気持ちも分かりますが、それによって使いにくくなっていては本末転倒です。
上にあるリデザイン例は、もとのデザインよりもかなり使いやすくなっていると思います。
さいごに
自分もサイトのデザインをすることがあるので、デザインって難しいなぁと感じることもままあります。
そういったときは、他のサイトを参考にしています。自分が利用しやすいなと思ったサイトを参考にすれば、それなりにいい感じのデザインになると思います。
セブンイレブンの責任者やデザイナーは、このコーヒーメーカーを自分で試しに利用してみなかったのでしょうか・・・?不思議です。